Client : METI/JETRO
Launch : 2021/10/01

国際博覧会で「音声AR」を世界にお披露目

これまでの万博パビリオンでは、たくさんの国から幅広い年齢層の人々が集まることもあり、みんなに同じ体験を提供するのが通例でしたが、ドバイ万博の日本館の体験では、来館者の行動を個別に補足し、パーソナライズされた体験を提供しつつも、同時に、全体としても体験を共有し合う、という国際博覧会日本館初となる体験デザインの実装にチャレンジしました。
実装にあたっては、これまでバスキュールが鍛えてきた「音声AR」をベースに体験を設計していきました。

高精度リアルタイム位置測位 Quuppa(10cmから1mレベルの誤差精度)とXperiaのセンサーを活用したSONYの屋内位置姿勢推定技術を組み合わせて、環境音や周りとの会話も同時に聞き取れる開放型イヤフォン、体の向きに応じて左右の音が変化する360立体音響技術も加わり、いままでにないリッチな「音声AR」体験を創造しました。超微細ミスト・映像・音響・照明を駆使してつくられる幻想的な空間演出を「音声AR」による聴覚の刺激と合わさって、日本館のテーマである「Where ideas meet アイディアの出会い」を体験者ごとに聞き分けられる多言語で提供しています。

実際に体験者ひとり一人が辿った、日本館でのアイディアとの出会い、体験者との出会いの行動データがBasculeの開発した「音声ARシステム」によって蓄積され、体験者によってそれぞれ違う演出が可視化されます。これらのデータは2025年に開催される大阪・関西万博に向けて世界中の人々による解決したい課題やアイディアとして引き継がれます。

おかげさまで、大規模パビリオン展示部門で金賞(最高賞)をいただくという栄誉もいただき、ネットのクリエイティブチームが、万博の体験デザインという世界的な舞台でも貢献できることを証明でき、とても嬉しく思っています。

CREDITS

  • Technical Producer / Seiki Nakayama
  • Director, Planner / Mayumi Sato
  • Engineer / Kazuhisa Maegawa
  • Engineer / Toshiyuki Chou
  • Engineer / Taishi Chihara
  • Engineer / Tetsuya Maruyama
  • UX/UI Designer / Yoshimi Kawai
  • Project Manager / Seiji Shiota
  • Director / Tatsuru Takeishi
  • Director / Airi Shinohara
  • APPROACH Movie Director / Ai Ikeda
  • Technical Director / Tetsuya Satoh (Sony Marketing Inc.)
  • Technical Staff / Kenei Matsudaira (Sony Group Corporation)
  • Technical Staff / SHIGETA Osamu (Sony Group Corporation)
  • Sound Design Technical Staff / Tsutomu Fuzawa (Sony Group Corporation)
  • INDOOR POSITIONING SYSTEM Technical Director / Hiroki Konno (KOKUSAI KOGYO CO., LTD.)
  • INDOOR POSITIONING SYSTEM Technical Staff / Hiroki Wajima (KOKUSAI KOGYO CO., LTD.)
  • INDOOR POSITIONING SYSTEM Technical Staff / Kenichi Tabata (KOKUSAI KOGYO CO., LTD.)
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