Client : Uchimaruza , Kyassen Ofunato
Launch : 2022/01/29

東日本大震災から10年、あの経験を『いきる知恵』として未来に。復興した街を歩き、心と体を使って学ぶ新しい「ゲーム」。

東日本大震災から11年の年月が過ぎ、当時の記憶も薄れ、震災を経験したことのない子供たちも多くいます。
いつ、どこで被災してもおかしくない大震災。
震災を経験した大船渡だからこそ、その知見に基づき、有事の際に取るべき行動をゲーム感覚で会得してもらいたい、という思いから防災x観光アドベンチャーゲーム『あの日』が誕生しました。

このゲームは音声ARのシステムを利用し、復興した街「キャッセン大船渡」を巡り歩きながら、ゲーム感覚で防災を学べるコンテンツになっています。キャッセン大船渡エリアに散りばめられたQRコードボックスを探し、スマートフォンで読み取ると、当時大船渡で震災に遭われた方からの体験談が聞ける『いきる知恵』や、震災の時に遭遇する可能性のあるジレンマをテーマにしたクイズ『わかれ道』のどちらかを音声で聞くことができます。

『いきる知恵』には大船渡在住の幅広い年齢層の方々にご協力いただき、総勢17名のリアルな震災体験談を聞くことができます。『わかれ道』では避難する際に起こりうる、予期しないアクシデントや、目の当たりにする究極の選択などを、音声ドラマで追体験できる3択クイズを制作しました。

東日本大震災では発災から津波が到達するまで30分と言われています。遭遇するさまざまなジレンマによって、刻一刻と時間は過ぎて行き、津波にはすぐそこまできてしまいます。私たちも、常に有事に備えてどんな行動をすべきなのかを考えておくことの重要性を学ぶきっかけになりました。

どうか、もしものことがあっても
あなたはここでの知恵を活かして、生きてください。

CREDITS

  • Lead Experience Director / Nobuo Hara
  • Director / Airi Shinohara
  • Technical Director, Engineer / Kazuhisa Maegawa
  • Production Manager , Sound Editor / Sakiko Osawa
  • Engineer / Hiroyuki Mikami (Salvo), Shunmu Ikeyama (Salvo), Eiyo Ando (Salvo)
  • Art Director, Designer / Atsushi Hashimoto (Kaibutsu)
  • Sound Designer / Shojiro Nakaoka (Bitztream)
  • Copywriter, Scenario Writer / Dai Hirose (Dentsu)
VIEW ALL WORK